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業転市況は今が底値 灯油、下落すれば買い 今後に減産効果も 2002年07月19日更新

業転市況は、下げ止めとなり横ばいで推移している。中間留分は灯油、A重油が不需要期であるためやむを得ないが、灯油の在庫積増し時期までは様子待ちとなる。灯油もさらに下落すれば買いが出るものとみられる。原油価格は値上りをみせているが、為替が円高で推移しているためコスト変動は相殺されている。その結果、8月の仕切価格は据え置きとなりそうである。これから月末に向けても仮需要も発生しないとみられる。ガリソンは夏場商戦のヤマ場となるため、販売業者も増販期待が強まってきた。元売サイドは7~9月は4~5%減産で臨むこととしており、減産効果も、これから出るものとみられている。
中間留分の灯油、A重油は不需要期となるため値動きは少ない。灯油も今が底値であるため、さらに下落することになれば、買いが入る。安値で早目に手当して、在庫として持ち込んでも、シーズン入りで値上げを見込めば利益も確保できる。
 灯油の先物も8月限が2万4,000円~2万5,000円/KL、9月限が2万5,000円台10~11月限が2万6,000円台、12月限が2万7,000円台となっていることから、今が底値とみられている。
 ガソリンの先物は、9月限以降は値下がりとなっている。原油価格も先物は横ばいとなっているが、需要期に入れば値上がりするというのが一般的な見方となる。
 いずれにしても業転市況は底値とみられており、ここを我慢して持ちこたえれば、値上がりが見込めそうである。
 各社も7~9月は4~5%減産で臨む方針を明らかにしているため、その効果も除々に出るものとみられる。4~6月の業績は赤字となっており、7~9月でばん回をはかることになっていることから各社も市況対策に取組むことになる。

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