日刊ニュース

2012.03.07 のニュース

ガソリン152円相場へ ボトム価格一気に値上げ ~ユーザー転嫁の浸透を見込む~

 ガソリンの仕切価格は、4週連続の値上げとなった。3日からは3円50銭/Lの大幅な値上げであり、ユーザー転嫁を急ぐことになる。今回の仕切価格の値上げに対しては末端市況はボトム152円/Lを目安とするため、一気に150円台に乗せることになる。
 150円台相場は、昨年の東日本大震災後の水準であるが、今回その水準まで引き上げとなる。ただユーザーに高値感が浸透することも懸念される。昨年4月の石油情報センターの調査では全国平均が152円、東京は154円となっていたが、その後5月以降は値下がりした。原油価格も値下がりしたが、販売減となり価格競争が再燃するパターンが繰り返された。
 今回は、原油価格が急騰し、為替も円安に転じているもので、ガソリン需給も締まり仕切価格は連続値上げとなっている。仕切価格の値上げを受けて販売業者もユーザー転嫁に直ちに反応しているが、150円台となると高値感から節約する動きも懸念される。
 販売業者サイドは仕切価格の値上げを機に、これまでの値下がり分を回収することで、適正マージンを確保するチャンスとみてユーザー転嫁に取り組む。
 ユーザー転嫁は2月中旬から実施され、ボトム価格は140円、143円、147円と短期間で順調に値上がりしてきたが、今回は大幅な転嫁であるため、販売業者間の動きが注目される。ボトムは147円から5円の値上げとなるため、ユーザーの反応も気になるところである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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