2012.04.06 のニュース
調査価格ガソリン158円 前週に比べ横ばいも ~街道沿いはボトム155円に下落~
みずほ総合研究所の石油製品週動向調査(2日)によると、ガソリン価格は158円/Lとなり、前週と比べて横ばいとなった。東京が160円、神奈川が158円となった。元売の仕切価格は3月31日から80銭~1円の値下げとなっており、街道沿いのSSではボトム158円を維持していたが、155円にまで下落しており、今週の調査価格が注目されていた。2月~3月の仕切価格の連続値上げで未達分を残しており、本来ならば末端市況は値上げする予定となっていた。しかし、仕切価格の値下げによって、末端市況は先取りして値下がりとなった。調査結果では158円となっているが、上流の原油価格が値下がり気味になっているため、今後の市況が注目される。
ガソリン仕切価格は2月11日より連続して値下がり、3月31日から小幅値下がりに転じた。この2月~3月にかけて累計で約16円の値上がりとなったが、週動向調査では143円~158円で15円の値上がりとなった。この仕切価格の値上がり分とユーザー転嫁を比べると、ほぼ同額となっている。
この結果、販売業者は一応値取りに成功したことになるが、実勢の市況は調査価格より3円程度安く、未追分が残っている。そのため、ユーザー転嫁が必要となる。
今回の調査価格は調査機関が変わり、石油情報センターから、みずほ総合研究所に移管された。
調査対象のSSでのアンケート調査方法は変わらないため、調査の結果については問題がまったくないとみている。
今後の市況動向をみると、原油価格が下落傾向にあるため流動的になっている。2月~3月で連続して値上がりをみせたが、販売業者もこの調査価格をみて、今後の市況対策の参考資料とするため、結果が注目される。