2012.04.09 のニュース
調査価格ガソリン小幅値上げ 業者、仕切値下げに対抗 ~ユーザー転嫁未達分を回収へ~
ガソリン市況は週動向調査(2日)では、158円30銭/Lとなり、前週に比べて70銭の値上がりとなったが、上げ幅が鈍化していることもあり、次週の調査(9日)が待たれる。仕切価格は3月31日から小幅値下げとなったが、販売業者は、これまでの未達分もあり、値上げに取り組んだことになった。経済産業地域別の平均価格をみると、関東が158円(前週157円)、中部が159円(158円)、近畿が158円(157円)、中国が158円(157円)、四国が157円(156円)、九州および沖繩が160円(159円)と、各1円の値上がりとなった。しかし、東京が160円20銭で30銭下げ、神奈川が158円40銭で40銭値下がりしている。街道沿いのSSでは、158円か154円~155円にまで値下がりしている。今後の市況動向が注目となる。
みずほ総合研究所が実施したガソリン市況調査(2日)では、158円30銭/Lで前週に比べて70銭の値上がりとなったが、四捨五入値で横ばいの158円となった。
仕切価格は3月31日(土)から80銭~1円の小幅な値下げとなったため、末端市況の値下がりも懸念されたが、販売業者は無理を押して値上げに取り組んだ。
ガソリン価格は2月13日調査が143円であったものが、7週連統上昇して累計で15円の値上がりとなり、仕切価格の値上げ分に対して、販売業者は一応未遂分を回収したことになる。
調査は統計であるため、地域によっては値下がりも出ており、販売競争の厳しい街道沿いのSSは、既に下落傾向となっている。
今回、仕切価格が小幅な値下げとなったことから、今後も現在の市況価格を維持できるか否かについては微妙な情勢である。ガソリン価格が高騰すると、真っ先にユーザーの節約による販売減少が懸念されるからだ。
天候不順により花見シーズンが遅れているが、これからの行楽シーズン真っ盛りを考えると、ガソリンの安定した価格を期待したい。