2012.04.10 のニュース
ガソリン仕切小幅値下げ ボトム価格155円を確保~値下げせず市況維持に努める~
仕切価格は小幅な値下がりが続いているが、ガソリン市況はボトム155円/Lを維持している。都内の街道沿いのSSは、2月からの連続値上げによってボトム158円となっていたが、ここにきて155円にまで値下がりした。仕切価格が値下げへと流れが変わったこともあり、価格競争の激しい街道沿いは早めに対応し、安値販売も150円を維持している。このまま155円相場を維持しながら、マージン確保に努めることになる。2日の週動向調査の全国平均が、158円30銭と前週に比べて70銭の値上がりとなっているが、全国的に上げ幅が一斉に鈍化しており、販売業者は今後の下落傾向も考慮して、マージン確保に全力をあげることになる。
仕切価格は連統して小幅な値下がりとなり、都内の街道沿いのSSでも値下がりが拡大しているが、ボトムは155円/Lを維持している。
今後の市況対策は、これ以上値下がりとならないためにも、販売業者は全力で155円死守に努めることになる。
2日の週動向調査では、全国7ヵ所で値下がりとなり、東京も160円50銭から30銭値下がりした。一方、値上がりが38力所に及んでいるが、小幅な上げ幅となり、はっきりと鈍化傾向が伺える。
そのため、今後の下落も考えて、155円の維持を如何にして長続きさせるかが焦点となっている。
仕切価格が小幅な値下がりとなれば、末端市況も先取りして値下がりするが、今回、2月~3月の連続値上げによって、ユーザー転嫁に遅れたところは、マージン減少が大きな問題となる。
市況が急騰して、その後下落局面に入ると、販売業者に未遂分が発生し、それを負担することになる。今回のように、仕切価格が週ごとに3円の値上がりとなると、実状はユーザー転嫁に追いつかない。
とくに、月極めの掛売りは大幅な未達分を抱えることになるため、その後に値上げして回収することになる。ただ、その時期に市況が下落すると回収が難しくなるが、ここはユーザーの理解を得て、値取りに取り組むべきである。