2012.06.07 のニュース
原油急落 先物、業転も連動安 9日、仕切値下げ必至
原油価格は、WTIが83ドル/バーレルとなり5月下旬に比べて8ドル程度の値下がり、中東産、ブレントが100ドルを割って97ドル~99ドルで推移している。そのため、東京工業品取引所のガソリン先物市況では、62円/L台となり、5月末の67円に比べると5円の値下がりとなっている。ガソリン市況では、街道沿いのSSの安値が134円~135円から132円に値下がりしている。ボトム価格は140円を維持している
が。先取り値下げの動きも懸念される状況となってきた。2日からの仕切価格改定では原油価格が落ち着き、40銭~1円台の値下げ、もしくは据え置きとなっていたが、6月に入り原油価格が急落したこともあり、9日からの仕切価格は値下がりが必至となってきた。
5月下旬は、原油価格が安定していたため、2日からの仕切価格は小幅値下げ、もしくは据え置きとなり、ガソリン末端市況は維持に努める方向となっていた。
しかし、6月に入り、原油価格が急落し、中東産も100ドル/バーレルを割り込む展開となり、そのため、9日からの仕切価格は値下げが必至となった。
販売業者は、今週は市況維持に努める方向となっていたが目論みが崩れ、HC、量販店などは、2円程度の値下げに踏み切りそうである。
一方、仕切価格が値下がり必至とみるや、先取りして安値で増販を狙う動きも出てきている。
現在、ガソリン販売が低調であるため、値下げしても増販は見込めないが、SS間の販売価格競争が激化しており、安値競争が表面化しそうである。
今後の仕切値下げ分を幾らとみるかは難しいところであるが、先物、業転市況の下落分をみて、早めに値下げをするSSも出始めている。
結局、ガソリン価格続落のため、市況立て直しへの取り組みがますます難しくなってきた。