2012.08.10 のニュース
WTI続伸93.67ドル 金融緩和期待と供給懸念で続伸
7日のWTI9月限は前日の92.20ドル/バーレルより続伸し、終値は1.47ドル値上がりの93.67ドルに乗せてきた。
WTIの先物相場は、10月限が93.94ドル、11月限が94.25ドル、12月限が94.64ドル、1月限が95.09ドル、2月限が95.45ドル、3月限が95.65ドルで取引を終えた。
ボストン連銀のローゼングレン総裁が、米連邦準備理事会(FRB)は国債購入追加の金融緩和に踏み切るべきだと述べたことが市場に伝わると、金融緩和により余剰資金が商品市場に流入するとの見方が広まり、原油買いが先行した。
また、中東情勢の緊迫に加え、カリフォルニア州にあるシェブロン社の大型製油所の火災の影響によって、石油精製が滞るとの警戒感が強まり、供給懸念も上伸の好材料となった。
さらに、株式相場の上昇を受けて投資家が運用リスクを取りやすくなり、原油に買いを入れた。
そのため、9月物は一時94.42ドルまで上昇し、5月15日以来、約2ヵ月半ぶりの高値を付けた。