2013.08.28 のニュース
灯油在庫積み増しへ 元売も値上げを狙い相場づくり
石連週報によると、灯油在庫(17日)は280万キロリットルとなり、前週に比べ22万キロリットル増と一気に積み増しとなった。前年同期に比べると23万キロリットルの増加となっている。
これから9月末に向けて在庫の積み増しが増加すると、灯油シーズンを前にして本格的に値上げに取り組むことになる。
足元では「ガソリン高の灯油安」という夏場の価格体系となっているが、これが「灯油高のガソリン安」へと移行する。その場合、灯油値上げを先行させるもので、次週あたりから値上げに取り組むことが見込まれている。
これから大手灯油販売業者、ユーザーなどはシーズン入りを前に在庫を積み増すことになるため、相場づくりに取り組むことになる。夏場が安く、シーズンに入れば値上がりすることが大勢の見方であるが、原油価格次第で冬場に入って下落するケースもあるため、その判断は難しい。
原油は夏場が安く、冬場に入ると値上がりするケースも多いが、足元は原油が100ドル/バーレルを超えており、さらに値上がりするのか、エジプト情勢が絡んで不透明となっている。
そのため大手販売業者の動向も注目されるが、早めに在庫を積み増しするのか様子を見守るのか、これからが商機を狙った駆け引きとなる。