日刊ニュース

2013.10.09 のニュース

ガソリン値下がり続く 仕切価格連続値下げで ~HCが先行値下げで格差拡大~

ガソリンの仕切価格は、5日から11日までの適用でJXは据え置きとしたが、他社は1円/リットルから1円50銭の値下げとなり、9月から連続値下げとなった。そのため末端市況は値下がりの方向となってきた。石油情報センターの調査価格(9月30日)の全国平均は160円となり、前週に比べ1円の値下がりとなっているが、実勢は160円相場の維持は難しくなってきた。首都圏の街道沿いでは155~156円か中心値、安値は150円、HC、量販店は145円となっている。業転、先物市況の値下がりを反映して値下がり傾向となっている。今後も値下がりが続きそうであり、HCなどが先行して値下げしているため地域格差が拡大してきた。原油価格は、シリア情勢緩和で下落したが、ここにきて小康状態であり、WTIで103ドル/バーレル、ドバイは105ドル程度で推移している。WTIはアメリカの与野党の対立で暫定予算の執行ができないとの国内事情で下落しており、今後も見通し難となっている。このWTIの影響もあって、ドバイなどの値動きも小幅で推移している。
 ガソリンの末端市況は、仕切価格の値下がりから下落傾向を強めている。石油情報センターの調査(9月30日)では。全国平均が160円/リットルとなっているが、首都圏の街道沿いでは、160円は消えて、中心値は155円、HC、量販店は145円へと下落している。調査価格との時間的なズレもあるが、仕切価格が連続して値下がりしているため、市況実勢の方が先取りして値下がりとなっている。そのため地域価格差も拡大してきているが、今後もさらに値下がりしそうである。
 下げ止めになるには仕切価格の値上がりを待つことになるが、それには原油価格の反発を待つことになる。ガソリン価格も150円台と値下がりしたことから販売回復を期待したいところである。7~8月は猛暑となり、増販が期待されたが、9月に入ってからは台風による天候不順で減販となった。
 また、10月に入りガソリンに代わって灯油販売が主力となってきた。仕切価格もガソリンは値下がりとなったが、灯油は値上げとなってきた。例年10月となると「灯油高のガソリン安」の体系に代わってくるが。これから灯油値上げが重点となる。まず灯油値上げで相場づくりを行ない、その後にガソリンの値上がりに取り組むことになる。今冬は厳冬が見込まれており、寒冷地の早い冷え込みが待たれる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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