2013.11.13 のニュース
WTI続落94.60ドル 米雇用統計の改善で
週末8日のNYMEXの原油先物相場は米雇用統計の改善でエネルギー需要の増加期待が高まり、反発した。WTIの中心限月12月物は前日終値比0.40ドル高の94.60ドルで取引を終了した。1月物の終値は0.41ドル高の94.95ドルだった。
朝方は方向感が定まらず、もみ合いとなった。米労働省が朝方発表した10月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が市場予想を大幅に上回り、8月、9月分の雇用者数も上方修正された。雇用市場の改善を眺めてエネルギー需要の増加期待が高まったことから原油相場は上昇した。
ただその後、外国為替市場でドルが対ユーロなどで上昇し、ドル建てで取引される原油の割高感が強まったことが相場の重荷となり、一時、マイナス圏に沈む場面もあったが、終盤は買い優勢となり強含みで引けた。
市場はまた、7日、8日にジュネーブで行われた核開発問題をめぐる6カ国とイランの協議の内容も注視している。