日刊ニュース

2014.03.24 のニュース

ガソリン在庫 192万klで低位続く 出荷は前週増の反動で減少~灯油123万klで17万kl減~

石連週報によるとガソリンの在庫(15日)は192万キロリットルで前週に比べ4万キロリットルの減となり、前年に比べると25万キロリットル減の低位である。9~15日の生産が102万キロリットルで前週に比べ5万キロリットルの減、輸出は10万キロリットル(前週は2万キロリットル)と8万キロリットル増となり、出荷は97万キロリットルで100万キロリットルを割った。前週に比べると11万キロリットルの減となった。灯油在庫は123万キロリットルとなり前週に比べ17万キロリットルの減となり、出荷増により在庫を取り崩したことになる。前年に比べると71万キロリットルも低い水準にある。3月に入って冷え込みが続いたこともあって在庫が減少している。灯油は低在庫のままシーズンを終了することになりそうである。
 石連週報による9~15日の原油処理は405万キロリットルで前週の横ばいで推移しており、製品生産は380万キロリットルで前週に比べ20万キロリットルの減となっている。ガソリン、灯油、C重油は減産、軽油は増産となっている。また、製品在庫は前週に比べ減少している。
 輸出はジェット燃料が15万キロリットル(前週が20万キロリットル)、軽油が22万キロリットル(18万キロリットル)で2油種計で37万キロリットル(38万キロリットル)となり、前週とほぼ同数量となった。ガソリンは10万キロリットル(2万キロリットル)で8万キロリットルの増となっており、安定した輸出量が確保されている。
 国内販売数量の減少を減産で対応しているが、製品輸出でカバーしていることになり、需給調整を図っている。その結果、灯油、ガソリンの在庫は低水準であるため、3月値上げの環境は整備されつつある。
 しかし、減販傾向にあるため、ユーザー転嫁に際しても弱気なムードも出ている地区もあるが、4月からは消費税が増税となるため、ここは安値を底上げして増税分の完全転嫁を狙うことになる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目22-3
TEL:03-3814-4728
FAX:03-3814-4745
ユーザーID:
パスワード:
ログインする
e-BISTRADE