2014.04.04 のニュース
ガソリン 増税転嫁は浸透 大幅減販で我慢比べ~地域価格差、節約が不安材料~
4月1日から消費税がアップされた。この増税分の5円は転嫁することで足並みは揃っているが、地域価格差は残っているのとカード割引販売などのキャンペーン実施、節約効果が不安材料となる。問題は3月末の仮需要の反動で、4月入り時点では販売数量が激減しているためSSサイドも我慢比べとなっている。ユーザーも3月末に満タンにしたが、今週末には給油する時期となる。
ガソリンの増税転嫁が始動した。ボトム165円目標を達成しているSSもあるが、3月末で160円に達成していないSSもあり、仕上がりは160円/リットル台に乗せたが、162~163円となっている。安値のセルフは160円も散見する。
3月の元売各社の仕切価格は、加重平均ではJXが2円90銭、出光が2円、昭和シェルが3円90銭の各値上げと大幅となっている。累計でも3~4円値上げとなっている。
3月値上げで5円転嫁、4月での5円の増税の転嫁分を加算すると10円となり、2月相場が155円とすると、4月はガソリン需要も締まることが見込まれているため、目標としている165円確保は高値との見方もあるが、達成も可能とみられている。
ゴールデンウィークでの増販が期待できることに加え、元売サイドは設備処理も完了しており、さらに製油所の定期修理に入るため、一部では市中買いに出るとみられ、需給はタイトとなることから値取りができる環境は整備されてくる。そのため3月の仕切値上げ分と、消費税増税分の5円の転嫁は浸透するものとみられている。