日刊ニュース

2014.04.09 のニュース

ガソリン市況維持へ 増税転嫁後で様子を見守る~4月末からの連休商戦に照準~

ガソリンの仕切価格は5日から50銭~1円/リットルの値上がりとなった。消費税の増税転嫁(5円/リットル)がスタートした後の初めての仕切価格改定で値上がりとなったが、増税転嫁直後であるため、当面は市況維持に努めることになっているようである。増税転嫁の5円は浸透しているが、3月での仕切価格の値上げ分は未達となっている。販売業者は、足元の増税転嫁後の状況を確認する方向にあり、様子を見守る構えにあるようだ。増税転嫁で街道沿いの表示価格は162~163円/リットルが中心値、安値は160円割れも散見するが、このまま安定しそうである。今後の仕切価格の動向にもよるが、4月販売は、月末からのゴールデンウィークを前にしているため、そのまま市況を維持して月末から5月初めの連休商戦で増販、増益を狙いたいという意向が強い。
 ガソリンの消費税の増税転嫁(5円/リットル)は浸透したようである。引き続き5日から60銭~1円の値上げが実施となったが、当面は市況を固める方針のもと市況維持で対応する。
 1日から増税分の5円を転嫁したが、その直後に周辺SSの動向をみて値下げしたSSもある。そのため目標とした街道沿いのボトム価格165円/リットルには達せず162~163円となっている。
 安値は160円割れも散見するなど依然として地域格差が残っている。首都圏でも東京が166円、神奈川が165円に対して千葉、埼玉は160円(情報センター調査)と5円程度の価格差が生じている。
 このように地域価格差、HC、量販店と一般SSとの価格差は残っているが、少し時間を過ぎると落ち着きをみせるため、当面は様子を見守ることになる。
 いずれにしても160円相場となっているため、販売数量へも影響する。3月は増税前の駆け込み需要もあって増販となったが、4月に入ってからは、その反動で減販となっている。減販による焦りで価格競争が心配されたが、仕切価格が値上げとなったため、価格競争は避ける方向にある。
 それでも1日に比べると若干値下げたSSもあり、今後の販売次第では波乱も予想される。
 今後は月末のゴールデンウィークを控えているため、ここで増販、増益を見込んでおり、それまでは市況維持で対応することになりそうである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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