2014.04.16 のニュース
WTI反発103.74ドル 約1ヵ月ぶりの高値
週末11日のNYMEXの原油先物相場は、ドルの反転・下落や米指標の改善などを受けて反発した。WTIの5月物は前日終値比0.34ドル高の103.74ドルと、中心限月として3月3日以来約1ヵ月ぶりの高値を更新して引けた。6月物は0.24ドル高の102.62ドルで終了した。
原油相場は朝方まで、前日終値付近を小幅に下回る水準で小動きしていた。しかし、強含みで推移していたドルが一転、対ユーロで売られたことをきっかけに、ドル建てで取引される原油相場は切り返した。
寄り付き後は、米指標を眺めて一段と上伸した。4月の消費者景況感指数が前月の確報値から上昇し、市場予想も上回った。このため、需要増期待が強まり、原油は電子取引で一時104.44ドルまで上昇した。
ただ、ウクライナ情勢の混乱に収束の兆しが見えず、ウクライナ経由で欧州に輸送されるロシア産の天然ガスや原油の供給懸念がくすぶっている。