日刊ニュース

2014.06.24 のニュース

原油価格、高値が続く 仕切価格は連続値上げ~業者、ユーザー転嫁に取り組む~

原油価格は高騰しており、新体系への移行による原油コスト変動方式による仕切価格の改定が注目されている。WTIは106ドル/バーレル強、ドバイが109~110ドルと3~4ドルの値上がりをみせているため、今週は仕切価格の値上げが予想されている。前週、ガソリンは1円~1円20銭の値上げとなったが、EMGが見送ったのと1円と小幅であったため、ユーザー転嫁は様子を見ることになった。しかし、原油価格の値上がりが続いており、今週は仕切価格が値上げとなるため、これをみて本格的にユーザー転嫁に取り組むため準備に入っている。末端市況は、石油情報センター調査では小幅な連続値上げとなっているが、街道沿いの実勢のボトム価格は軟化しているため底上げすることになる。
 イラク情勢が武力衝突となり、原油価格は高騰している。新体系で原油コスト変動を直ちに反映させる仕切価格改定を行なうことになったため、値上げとなる。
 末端市況は、石油情報センター調査では平均で167円となり、8週連続の値上げとなっている。しかし、首都圏の街道沿いでは166~7円を目安としてユーザー転嫁を実施したが、163~4円か実勢となり、安値はセルフで160円割れも散見する。
 原油が値上がりしたため、価格競争には終止符を打った感じであるが、減販となっているため、弱含みの状態が続いている。
 原油高騰で先物、業転も値上がりをみせているが、元売の方針を待つ構えにある。前週、仕切価格は値上げとなっているため、販売業者も連続して値上げ分をかぶることはできず、ユーザー転嫁で足並みが揃うものとみられる。
 ただ、減販となっているため、販売業者も厳しい状況にあるが、仕切価格が値上がりすればマージン確保を優先してユーザー転嫁に取り組むことになる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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