2014.07.01 のニュース
ガソリン 末端転嫁始動 7月から本格的取組み~3~4円の転嫁を狙う~
新体系によるガソリン仕切価格の値上げに伴うユーザー転嫁は、7月から本格的な取組みとなる。仕切価格は6月第3週で1円/リットル、第4週で1円50銭の計2円50銭の値上げとなったため、今までの未達分を加算して3~4円を転嫁することになる。首都圏の街道沿いSSのボトム価格は163~4円となっているため、168~9円とするのか、170円を超えるか否かが分岐点となる。今までの未達分を加算すると170円相場となる。新体系は直近の原油コストを反映させることになっているが、ドバイは110ドル/バーレルと高止まりとなっているが、落ち着きをみせているため、次回の仕切価格の打ち出しが注目されている。
6月に入って原油コスト変動による新体系へ移行してガソリン仕切価格は値上げとなったが、販売業者は様子眺めとなっている。
2週連続で2円50銭の値上げとなったため、ユーザー転嫁に取り組むことになる。タイミングとしては、7月からボトム168~9円で170円を狙っている。既に6月末で始動しているが、1円と1円50銭の小幅な値上げとなったため、合算して転嫁するため、様子待ちとなっていたもの。
原油価格は高止まりで安定しているため、ユーザー転嫁のタイミングとみている。
石油情報センター調査(平均)では、小幅であるが9週連続の値上がりとなっているが、実勢は下落している地区もあり、高値による消費節約を心配するムードも残っている。
販売業者も新体系への移行であるため慎重を期しているのと転嫁に失敗すると、その反動も大きいため慎重となっている。ただ、新体系を機に業転の値動きが気になるところであるが、値上がり傾向にあり、安値物は底上げされてきた。業転玉の出回りが減少したため無印SSなどは玉繰りに苦慮しているとの見方も出ている。
製油所の定期修理の時期であるため、ガソリン在庫は低位で推移していることから、需給は締まっているため、ユーザー転嫁は浸透するものとみられている。