日刊ニュース

2014.07.23 のニュース

ガソリン 170円相場へ 高値感から反発強まる~仕切値下げで一服状態に~

ガソリン価格が170円/リットル相場となってきたため、ユーザーからの反発が強まっているのと節約による減販が心配されている。石油情報センター調査(14日)では、169円90銭/リットルとなり、前週に比べ20銭の小幅値上げで12週間の連続値上げとなっており、四捨五入すると170円となる。170円台が多くなっており、地方では車の利用が多いためガソリン高が問題となっている。マスコミもガソリンの連続値上げを伝え、2008年8月の最高値の185円と比較する論調も出ているが、様子を見るしか方策がない。ただ17日から仕切価格が1円値下がりしたこともあって連続値上げにブレーキがかかる方向にある。14日調査でも一部では下落しており、値上げは一服状態となってきたようである。今後の原油価格次第となるが、中東情勢不安で値上がり気味である。
 ガソリンは170円相場となってきた。仕切価格も連続値上げが続いたが、17日から1円/リットル値下げとなったため、今後の動向が注目されている。
 原油価格(ドバイ)は105ドル/バーレル、6月末の110ドルに比べると5ドルの値下がりとなったが、中東情勢の不安から再び値上がりに転じている。
 6月から新体系へ移行したため、直近の原油価格に連動する方針となったが、そのほか他社の動きや末端市況の動向をも総合的に見て判断するため、今回の仕切値下げ幅も販売業者の思惑と違うケースも出てくる。ただ値上げ値下げの方向が分かっていても、その改定幅では、値下げは小幅に抑えたいとの意向が働くことになる。
 全石連サイドは、月次改定に戻すべきであり、円未満(何10銭単位)の変動を止めて円単位にすべきとしているが、元売は応じる構えにない。小幅変動でもその都度、加減しないと未達が生じるため、小幅な変動でも続行することになる。
 高値となれば1回の給油でも高額となるため、ユーザーも限定給油と節約に取り組むため減販となる。
 減販となるとあせりが出て価格競争という悪いパターンが繰り返されるが、今のところは製油所が定期修理に入っているため需給は締まっているが、8月に入ると定期修理も明けるため需給緩和が心配されている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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