日刊ニュース

2014.08.28 のニュース

原油価格 100ドル前後で推移へ 為替は円安に転じる~コスト変動、調整される~

原油価格はWTIが93ドル/バーレルへと急落(7月平均は102ドル/バーレル)、ドバイは100ドル、ブレントは102ドル前後で推移しており、下落基調にある。だが、為替が104円/ドルと円安に転じており、コスト変動は調整されている。WTIが7月の平均102ドルに比べると大幅な下落である。ドバイも7月の平均が106ドルからみると下落しているが、8月中旬から100ドル前後で推移している。原油価格の下落で仕切価格は値下がりしているが、為替が円安に転じているため、小幅変動に止まりそうである。原油価格は中東の地政学的リスクと米、欧の経済指標が絡んで一喜一憂の動きをみせている。中東情勢も緊張と緩和が日々変わり、これに世界の原油需要、経済指標が絡んで流動的となってきた。
 原油価格は下落基調をみせているが、為替は104円/ドルと円安となってきた。原油(ドバイ)は100ドル/バーレル前後で推移しているが、下落したままで横ばいとなっている。
 仕切価格も8月に入り、値下がりが続いているが、円安に転じたため微妙な状況となってきた。
 ガソリンの夏場商戦は台風の影響もあって全国的には減販となっているが、猛暑によって販売を維持している地区もある。基調としては値下がりとなってきたため、値下げ過ぎを心配する向きもあるが、円安に転じたため、下げ止めとなる。
 減販に対しては、土、日曜日と特売日として割引きすることで増販を見込むSSも散見されるなど、表面上では市況を維持しながら、増販を狙う動きも出ている。
 ガソリンは170円相場となったことからユーザーも節約することになり、SSでの給油に際しては満タンとすることなく数量、金額を限定する給油も増加している。フルサービスは高いため安いセルフで給油する動きもあるが、ここにきて2~3円の値下がりとなってきたため、需要が回復するか否かが注目される。
 しかし、9月に入ると、夏場に比べると減販となるため、販売業者間であせりが出て価格競争へと展開する心配は残る。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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