2014.09.17 のニュース
ガソリン仕切り値下げ JXが50銭、出光は30銭 その週の値上げ分を相殺
ガソリンの仕切価格は、11日から17日まで適用でJXが50銭/リットル、出光が30銭の各値下げとなった。灯油、軽油などは同額の値下がりとなった。前週はJX、出光が各50銭の値上げとなっていたため、値上げ、値下げが相殺されることになる。なお、昭和シェルが据え置き、EMG、コスモは50銭値上げ(9日)となっている。
為替が106円/ドルと円安が進行したため、原油は下落しても円安による仕切価格が値上げされるのではないかとの見方もあったが、結果的には原油下落と円安分か相殺されて50~30銭の小幅値下げとなったようである。6月から原油コスト連動方式となっており、円/リットル換算で仕り価格の改定となっているが、業転、末端市況などの総合的な判断で変動幅を打ち出している。ガソリンの末端は下落気味であるだけに小幅な仕切価格の値差gりを機に、さらに値下がりするのか、下げ止めとなるのか、注目されるところである。
調査価格167円80銭で40銭下げ
8週連続で通算2円50銭下げ
石油情報センター調査(8日)のガソリン価格は167円40銭/リットルで前週に比べ40銭値下げとなった。
8週連続の値下げとなり、通算では2円50銭の値下げとなった。前週の4日から
は仕切価格は50銭の値上げとなったが、調査価格は値下げとなった。
仕切は8月から連続して通算3円程度の値下がりとなっているため、末端市況
も下落傾向をみせている。
原油価格はWTIが92~3ドル/バーレル、ドバイが97~8ドルと8月に比べると2~3ドル
の値下がりとなっている。
一方、為替が106円/ドルと2~3円の円安となっているため、仕切価格の改定も上げ、下げが微妙な状況となっている。原油価格と円安で相殺するとコスト変動の算定は難しいところであるが、市況などをみて、小幅値下げとなったようである。
今後の見通しは難しいが、為替が円安に進行しそうであり、円安値上げも予想される状況にある。
原油は中東の地政学リスクが緩和したのと、世界の石油需要が低迷しているため需給が緩和し下落するとの見方もあるが、これから需要期に向かうため値上が
りするとの見方もあって、常に見通しは難しい。
石油業界としては成り行き次第という受け身となるが、原油、為替相場みてコストを回収できる体制で臨むことになる。