日刊ニュース

2014.09.19 のニュース

円安と原油安でコストは小幅変動 ガソリンは増販を期待 業転も安定して推移

ガソリンの出荷(販売)は9月に入っても低調であるが、今後に期待がかけられている。天候が回復すれば連休と秋の行楽シーズンとなるため車の使用が増え、走行距離が伸びる。7~8月の減販を挽回する動きもあり、増販を見込んで安値攻勢をかける動きもあるが、市況維持、安値の底上げを狙うことになっている。9月に入って仕切価格は、4日から50銭/リットル値上げとなったが、11日から50銭値下げとなったため、実質据え置きとなっている。為替は107円/ドルと円安が進行しているが、原油(ドバイ)は97~8ドル/バーレルの横ばいで推移していることからコスト変動幅は少ないとみられている。先物、業転市況も安定して推移している。
そのため市況維持しながら増販を期待する受け身の市況対策で対応することになる。
量販店、PBなどが攻勢も 資金力あり安値仕入れで有利 ガソリン7~8月の大幅減販から9月での増販に期待しているが、初旬も天候不順で局地の豪雨などが発生している。中旬以降になれば晴天も増加して天気は安定するものとみられる。
 例年の9月販売は夏場商戦の後で減販となるが、秋の行楽シーズンで販売数量が確保できる。9月は30日と1日少ないが、連休が2回あるため、本来ならば増販が見込まれるところである。
 しかし、7~8月の減販とマージン減の後遺症で販売業者も弱気となっているが、他方、HC、量販店、PBなどの攻勢も予想される。
 量販店、PBなどは資金力もあり、仕入は現金、前払いとなり、信用度も高く、結果的には安い業転価格並みの仕入れとなる。一方、特約店は経営難であるため厳しい状況にあり、仕切価格が値上がりすると、担保が増額するなど不利な立場となるとの不満も出ている。
 仕切り段階での差と低マージン(5円程度)で経営が可能であるとして攻勢かかけると販売価格は10円格差となり、価格競争に敗れるというケースも出てくる。
 結果的には、量販店、PBのSSが増加して特約店のSSが減少する構図は続くことになる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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