日刊ニュース

2014.10.27 のニュース

減販、減益でSS経営難に ガソリン下落でマージン減 年末に向けて資金繰り難

SS経営は、天候不順によるガソリンの減販と仕切価格の値下がりによる販売価格の値下がりで減収、減益となり、厳しい状況になっている。夏場は170円/リットル相場による値上がりとなったが、その後は市況が下落、販売数量も前年を大幅に下回ったこともあり、売上高は落ち込んだ。値上がり局面では、マージンを確保したが、市況下落を機にマージンが減少しており、利益減となっている。加えて7~8月の夏場でガソリン販売数量は前年比で10%程度の大幅な減少となったため、資金繰りも厳しくなってきた。これから灯油シーズンに入るため、荷動きも活発化するが、在庫積み増しなどで必要な運転資金を調達しなければならず、資金の手当ても厳しくなっている。
 ガソリンは減販が続いており、SS経営は前年に比べ減収、減益となっている。仕切価格は値下がりしているため、マージンは減少しており経営難となっている。上期末では、業績悪化を支援することで元売も仕切調整など一部で助成している。元売は、7~9月は前年に比べ減販となったもののマージンは確保しているが、販売業者は値下がりと減販でマージンが悪化して今日に及んでいる。
 9月も減販、10月に入っても台風が到来するなど減販が目立っており、天候不順で秋の行楽も増販期待は空振りとなっている。10月に入って仕切価格は大幅な値下がりとなり、先取り値下げが心配となってきた。
 これから11~12月の灯油シーズンを迎え灯油販売に期待をかけている。幸い冷え込みが早く、荷動きも活発化することが見込まれている。そのため在庫積み増しなど運転資金も必要となるが、ガソリンの減収、減益が影響して苦しくなっている。灯油は冷え込みが早まれば販売数量が伸びるため、寒さ待ちとなっている。
 ガソリンも11~12月は年末商戦で増販が見込まれるため増益に期待をかけている。
 夏、秋にかけての販売不振を挽回したいところであるが、安値は150円割れとなったため、増販は期待できそうである。これも薄利多売となると、マージン減が心配されるが、まず荷動きがポイントとなる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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