2015.03.16 のニュース
ガソリン出荷は低調も 春場商戦に増販期待値上がりによる影響は少ない
石連週報(1日~7日)によるガソリン出荷は95万キロリットル(前週は97万キロリットル)と100万キロリットルを割っている。出荷ベースでみると低調である。2月は第1週が108万キロリットルと100万キロリットルを上回り、2週目も99万キロリットルと好調に推移した。2月上旬での仕切価格が見込まれたために仮需要が発生したためであり、第3週は95万♂キロリットルと減少となり、仮需要分が調整されたことになる。在庫は161万キロリットルと低位に推移している。2月のガソリン仕切価格は累計では9~10円/リットルの大幅値上げとなったが、上旬には仮需要が出たのと、その後の販売動向が注目されている。3月は春の行楽シーズンの幕開けで増販が見込まれている。仕切価格の値上がりで末端市況は130円台相場となっているが、値上がりによって減反することはないとみられるが、天候による影響が気になるところである。冷え込みが厳しく北海道、東北などの天候不順が逆に影響しそうである。
2月の仕切価格の値上げで末端市況は、街道沿いではボトム価格は1月に比べ10円/リットル程度の値上がりで136円となっているが、この値上がりによって減販を心配する向きもあるが、今のところ値上がりによる影響は少ないとみられる。
前年の3月は消費税の増税を前にして仮需要が発生して前年比で8.5%増となっているため、前年比でみれば減少するが、今後は天候次第では増販が見込まれる。
灯油の出荷は42万キロリットル(前週は44万キロリットル)で前週に比べ2万キロリットルの減と低調であれる。在庫は161万キロリットルで前週の横ばいであるが、前年に比べると約20万キロリットル増加している。
前々週は68万キロリットルと増加したが、冷え込みが厳しいものの、3月入りとなると販売が落ち込んだことになる。本格的なシーズンは3月末で終わるため、在庫調整の時期に入った。関東以西は、これから気温も上昇するため、先物、業転は値下がりとなってくる。60円を割って56~7円で推移、末端市況は80~85円となっている。シーズンは終りに近づいているが、販売数量が落ち込んでいるため、値下げしても増販は見込まれず、終了寸前での安値販売は姿を消している。