日刊ニュース

2015.03.30 のニュース

仕切値下げ後に原油は反発 ガソリン市況は様子見守る~先物は値上がりへ~

ガソリンの仕切価格は、2週連続で値下がり、通算で3円/リットル程度となったが、今後の見通しは不透明であり、直ちに値下げすることではなく、当分の間、様子をみる構えが必要となっている。原油価格は、値上がりに転じており、WTIが50ドル/バーレル、ドバイは55ドル、ブレントが57ドルへと急騰している。東商取のガソリンは58円/リットル、灯油は55円と2円程度の値上がりをみせている。地政学リスクの高まりから値上がりに転じており、東商取の先物にも連動して値上がりとなっている。原油価格は3月に入り下げ基調で推移したため、仕切価格は第3週、4週が連続して値下がりとなったが、26日は一転して値上がりとなった。
 ガソリン仕切価格は2週連続して値下がりとなったが、原油価格が反発して値上がり、東商取の先物も連動して値上がりとなった。
 仕切価格は週決めの原油コスト連動方式のため、3月入りから原油価格はアメリカの原油猛矯を反映してWTIが43~4ドル/バーレルと値下がりしたため他油種も連動して下落した。しかし、WTIは50ドルへと値上がりに転じており、ドバイも55ドルへと値上がりしたため、次週は仕切価格も値上がり見込みとなってきた。
 仕切価格は原油コスト連動であるため、直ちに反映することになるが、東商取のガソリン先物市況も値上がりしてきた。
 そのため仕切価格は値下がりが続いたが、直ちに末端市況を値下げすると再び値上げに転じることになるため、個々は様子をみて次週の仕切価格の改定に対処すべきである。
 元売サイドも原油コスト連動で仕切価格を値下げしているが、販売業者は今後の見通しや採算などを考慮して慎重に対応すべきである。
 仕切が値下がりしても次週は値上がりに転じることも予想されるため、仕切価格の小幅な変動を気にせず、様子をみて対応すべきであるとしている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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