日刊ニュース

2015.07.17 のニュース

ドライブ促進を盛り上げよう

 JTB推計によると、今夏に1泊以上の国内旅行に出かける人は前年比0・2%増の7561万人。総人口の6割にあたる。平均費用は3・5万円で、総消費額は2・6兆円にも達する。円安傾向、国際情勢不安などから海外旅行の減少が見込まれる一方、「ふるさと旅行券」が人気で、国内旅行に追い風が吹いている。地域的には特に北陸、伊勢志摩の注目度が高いという。
 我々にとっての吉報は、利用交通機関(複数回答)のうち「レンタカーを含めた乗用車」が増加し、7割を超えたことだ。次点だった「鉄道」の2割を大きく上回った背景として「昨夏よりガソリン代が下がっている」や「新しい高速道路の開通」などが指摘されている。エネ庁調査をもとに過去4年を遡って7~8月のレギュラー全国平均価格を算出してみると、2011年=149・6円、12年=141・0円、13年=157・4円、14年=169・4円。これに対し、今年7月6日時点は145・2円だった。ちょうど1年前の7月7日は169・7円だったから、24・5円も安くなっていることは強力なアピール材料にできそうだ。
 高速道路のETC休日割引もお得感がやや薄れたとはいえ、地方部3割引き。今年7~8月の適用日はすべての土・日曜と来週20日で、旧盆期間でも平日は対象外。「ETCなので、幾らお得なのかよくわからない」という話も耳にするので、こんな情報提供なども会話に取り込みつつ、ドライブ需要につなげたい。「盛夏は暑過ぎて…」という声には、休日割引が5日間続く9月19~23日のシルバーウィークをお勧めできる。
 各地の同業者仲間と推奨旅行先・ドライブルートなどを情報交換し、店頭PRや会話を通じて相互に送客・誘客し合うのも一手かもしれない。満タン給油や安全点検を施して顧客を送り出し、「楽しいドライブ旅行ができたよ」などと土産話の1つでも聞けたら次につながるだろう。もちろん、日帰り旅行も大歓迎。夏期休暇をのんびり過ごすユーザーには、こんな時だからこそ自社SSのサービスを知ってもらう機会にしたい。景気上向きと言われる今夏になすべきことは多そうだ。
 観光統計による昨年1年間の延べ国内旅行者数は宿泊・日帰りが半々で計6億人、消費額は18・5兆円で、マイカー利用に限っても9・5兆円市場。業界挙げて、クルマ利用を後押ししたい。

提供元:全国石油商業組合連合会
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