日刊ニュース

2015.08.26 のニュース

WTIは40ドル割れ 原油価格は再下落の傾向~ガソリン市況は下げ止め難に~

原油価格は値下がり傾向をみせている。WTIは今まで40ドル割れ寸前で推移していたが30ドル台となってきた。ドバイは50ドルを割って44~5ドルへと下落してきた。原油価格の下落は、中国経済の減速などから世界の株安、米国の在庫増などの要因もあるが原油安となってきた。WTIは30ドル台との見方もあったが、ドバイも安値の底であった今年1月の42ドル相場に戻ってきた。この安値がどこまで続くのかが見通しも難しくなってきた。原油価格は7月以降、下落したが、ここにきて横ばいで推移したため、前週の仕切価格は据え置きとなった。だが、このままの水準で推移すると仕切価格は値下がりとなりそうである。前週は仕切価格が据え置きとなったため、ガソリン市況は下げ止めとなりそうであったが、ここで原油価格が下落局面になるとガソリンの末端市況は、再度値下がりとなりそうである。
 原油価格は値下がり傾向が続いたが、ようやくドバイも50ドル前後の横ばいとなり、仕切価格は前週が据え置きとなった。ここで市況が維持となり、下げ止めと見られたが、再度、下落の傾向をみせている。原油下落で東商取の先物も値下がりとなってきた。
 原油価格の下落は、中国の経済の減速、株価の下落など世界経済は原油安、株安となってきた。とくにWTIは40ドル割れ寸前から30ドル台へと下落しており、ドバイも連動して値下がりとなってきた。
 値下がり幅は少ないが、WTIが40ドルを割って30ドル台になると、ひとつの壁を破ることになり、新しい原油相場が形成されそうである。原油安、株安の流れを強めることになり、思惑絡みの動きも出てくる。ドバイは、WTIに比べると4~5ドル高で推移しているが、再度、下落が続くと新しい相場が形成されそうである。
 今が底値と見られたが、あと一段の値下がりとなると、石油開発企業、産油国は、深刻な影響を受けるため、安値を避ける動きがでるのか、30ドル台まで下げて、その後に反発するなど、いろんな見方が出ている。
いずれにしても、これ以上の値下がりはないとの見方となっていたが、再下落となると見通し難となっている。
 ガソリン市況も街道沿いのボトム価格は130円の攻防となり、130円の維持も難しくなっている。セルフは120円台に値下がりしており120円割れも散見してきた。業転が105~6円となり、消費税とマージン5円とすれば119円となり、120円割れとも相場となる。適正マージン10円以上確保すれば130円以上となるが、下落に勢いがつくと下げ止めが難しくなってきた。今後の原油価格が注目される状況となってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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