日刊ニュース

2015.09.09 のニュース

ガソリン市況は下げ止まり 5連休前に市況建て直し

ガソリン市況は、仕切価格の2円/リットル値上げを受けて下げ止めとなってきた。仕切り価格は7月以降値下がりが続き、ようやく9月に入り値上がりとなったもので末端市況も石油情報センターの調査価格も連続して値下がりしている。この調査価格も今週あたりから値上がりしそうである。9月は大型連休が有り、再度、増販が見込まれるため、その前に市況立て直しを図りたいところである。ただ、8月末に原油価格はWTIが40ドル/バーレル割れの38ドルとなり、下げ過ぎから反発して値上がりしたが、その後の値動きは横ばいで推移している。上げ基調に転じるのか否か様子を見ることになる。世界的に見れば石油は供給増であり、中国の経済原則もあり、依然としてOPEC産油国の生産枠の維持と米国のシェールオイルの生産維持による対立が続いており、地政学的リスクが緩和していることもあり石油需給は、供給増となっている。
ガソリン市況は下げ止めとなってきた。7月以降値下がり続いたが、9月に入り仕切価格が値上がりに転じてきた。そのため新しい相場作りに取り組むことになるが、今後の原油価格の動向も注目となる。あと一段の値上がりとなればユーザー転嫁が本格化するが原油価格が横ばいとなると、様子待ちとなるため微妙となる。下げ過ぎのため、安値は底上げとなり、市況立て直しとなるが、販売業者の足並みが揃うかがポイントとなる。
仕切り価格は9月から値上げとなったが、その前の8月分での調整後の即値上げとなっているため、販売業者の足並みは微妙である。8月で下げ過ぎ分を調整して決着をつけて、9月からは2円値上げして臨むことになるが、9月の大型連休商戦を控えており、相場作りもポイントとなっている。好天気が続けば、街道沿いでは造反が見込まれるため販売業者間でも期待が大きい。そのためには、7-8月での下落した市況を建て直し、仕切価格も調整することで、新しい体系で再スタートすることになり、ボトムは130円をめざす。ここに来て業転も値上がりしており、仕切価格との価格差も縮小しており、安値は底上げとなりそうである。7-8月のガソリン販売は前年比では増販となっており、マージンは減少したが、増益となり一息ついたようである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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