日刊ニュース

2016.01.28 のニュース

まずはガソリンの収益安定を

 記録的な暖冬の影響により、SSの冬物商品が不振にあえいでいる。その代表格はもちろん灯油だ。シーズン入りへの期待感から、昨年11月下旬から12月上旬にかけて一時的に出荷量が前年比プラスとなったものの、それ以降は年内いっぱい、石連週報ベースで17~43%減という大幅な落ち込みが続いた。
 冬タイヤの販売も同様に苦境に陥っているという。12月の乗用車用市販タイヤの販売数量は前年比13・8%減と大きく落ち込み、「過去10年間で最悪の水準」とされる。落ち込みが激しかったのは関東以西で、冬タイヤが冬場の必需品として定着していないため、気温に大きく左右される結果となってしまったようだ。
 年明け以降も広い範囲で好天となり、このまま暖冬が続くと思われたが、中旬以降は全国的に過去最強の寒波に見舞われ、暖冬傾向が一変。全国各地で最低気温の記録を更新するなど、大寒を過ぎて一気に本格的な冬が到来した。SSではこれをバネに冬場商戦の残り2ヵ月、なんとか前半戦の不振をカバーしたいところだが、現実はどうなるか。
 その一方で主力のガソリンは、年末年始を通して価格、数量とも低迷続きの地域が目立つ。暖冬によるスキー場の不振など天候に振り回された地域も見られるが、全般的には、PBの安値に引っ張られた乱売戦といった従来からのパターンを繰り返すケースが大半を占めた。年明け以降の市場も、依然として多くの地域が仕切価格引き下げの水準を超えて軟化の一途をたどっており、今後への大きな不安材料となっている。
 天候に左右される冬タイヤや灯油は、自力での販売回復は如何ともし難い。しかし主力であるガソリンは、量を取り戻すことはできなくても、少なくとも価格だけは自らの力で維持することが可能だ。
 すでに100円割れ市場が各地で散見され始めるなど、周辺情勢は決して平穏とは言えない。また、原油が急落する現在のような市場環境ではドライバーの値ごろ感も気になり、ついつい周辺に合わせて販売価格を大きく下げてしまいがちだ。しかし、現状でガソリン価格を下げても得るものはなにもない。厳しい市場環境の中でもなんとか採算販売を維持することで、まずは主力であるガソリンの収益を安定させたい。季節商品でのプラスを真に実感できるのは、主力の安定あってこその話だろう。

提供元:全国石油商業組合連合会
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