2010.08.05 のニュース
WTI続伸81.34ドル 中東産も上げで76ドル台
2日のWTI9月限は、続伸して81.34ドル/バーレルとなり、一気に80ドルを超えた。前週の29日から上昇に転じ、3営業日連続の値上がりで、2日には前日より2.39ドルの大幅な値上がりとなり、5月4日の82.74ドルに次ぐ高値となった。
複数の欧州大手銀行による好決算の発表や、米国サプライ管理協会(ISM)製造業景況指数の予想外に底堅い内容を受けて、米株価が急反発した。
また、景気の先行きに楽観的な見方が台頭するなか、エネルギー需要増加への期待を背景に、資金移動の矛先が原油に向かい、連れ高の展開となった。
さらに、米国立ハリケーンセンター(NHC)2日午前、大西洋沖で熱帯低気圧が発生したと発表したことも、原油相場の支援材料となった。
なお、中東産原油の10月限は値上がりして76ドルに迫ったが、WTIとは約5ドル差にとどまった。ブレントの9月限は大幅値上がりで81ドル台となっている。