日刊ニュース

2010.08.09 のニュース

論説 一声かけて、ドライブサポート

お盆期間中、今年も全国各地で激しい渋滞が見込まれている。高速4社の渋滞予測では、ピークは下り線が12~15日、上り線が13~16日。休暇取得が集中する8~19日の間に発生する10キロ以上の渋滞回数は下りが230回、上りが366回。うち30キロ以上は下り17回、上り29回と予想されている。前年同期に発生した50キロ以上の大渋滞は3回で、すべて事故絡み。昨夏のJAFロードサービス状況によると、一般道では過放電バッテリー、キー閉じ込み、パンク、落輪、バッテリー破損、高速ではパンク、燃料切れ、事故、過放電バッテリー、発電機トラブルが出動理由のトップ5で、この傾向はいつも変わらない。故障が減れば余計な渋滞を緩和でき、イライラ事故やうっかりミスも少なくできる。SS発のアドバイスやメンテナンスは交通社会におおいに役立つ。
 JTBの夏期旅行動向調査によると、国内の宿泊旅行者数は4%増の7412万人で、旅行意欲はりーマンショック以前の水準に回復と見た。交通手段の70%は乗用車利用で、鉄道の24%を大きく引き離している。また、ソニー損保の調査でも帰
省時の予定交通手段は86%がマイカーだ。別の調査には、興味深いデータもある。工コドライブを始めたきっかけの6割強は「ガソリンの高騰」だが、工コドライブに必要なものとして「環境意識」よりも上位に「安全運転意識」が挙げられていた。そんなエコドライバーでさえ、満タン給油が6割にのぼっている。タイヤ空気圧に留意しているドライバーは約半数に過ぎない。
 他方、ガソリンの需要減が見通されているが、エコカーや小型車へのシフトは進むとしても、クルマ利用を促す“需要づくり”の努力を我々はもっとすべきではないか。旅行業界や観光地は経済効果の大きい宿泊旅行を重視しがちだが、SSにとっては“日帰りで高頻度”が望ましい面もある。「出発地」のSSが「着地」の観光PRを積極化する動きも見え始めた。来店客の反応は良好で、声かけのきっかけとして重宝していると聞く。例えばそんな小さな積み重ねであっても、どんどん手を打つべきだ。安心・快適・便利・情報を提供することで、信頼感を勝ち取るチャンスはきっとある。
 SSにとってはありがたいことに暑い夏。雨も降っていて、残暑が見込まれている。結果は行動の後からついてくる。

提供元:全国石油商業組合連合会
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