2012.06.20 のニュース
ガソリン仕切下げ止め ようやく据え置きへ ~末端の下落に歯止めかかるか~
原油価格はWTIで83~84ドル/バーレルと下落しており、中東産は100ドルを割って95~96ドルで推移しているが、ここにきて原油価格も底値との見方も出てきた。だが、ギリシャの再選挙では、財政緊縮派が勝利したため欧州経済がひとまず安定するとの意見もあるが、金融危機の行方は不透明であり、予断を許さない。
一連の原油価格の値下がりは、ギリシャの財政不安から欧州の株価が下落、アメリカ、日本の株式にも波及したことから、原油価格も連動して下落したもの。ここで下げ止まりとなれば、国内の先物。業転市況も安定して推移することになる。
ガソリン市況は、下落が続いているが、仕切価格がようやく据え置きとなったことで、末端市況も横ばいとなるのか、今週の市況形成が注目される。
毎週連続して値下がりしてきたものが、一気に反転することは難しく、原油価格の値上がりを待つことになる。それには、欧米の景気回復が望まれる。景気指標の向上や株価の値上がりが先決となる。景気回復の兆候がみられれば原油価格の値上がりも見込まれるが、当面は様子を見ることになりそうである。
国内のガソリン市況は夏場の需要期に向けて値上がりの時期にきているが、販売数量が減少しているため、原油価格の値上がりを待つことになる。