2013.03.29 のニュース
4月原油処理528kl 販売減を見込み8%の大幅減産~3月は566万kl、計画比で51万kl減産~
JX日鉱日石エネルギーの4月の原油処理計画は528万㌔㍑となり、前年同月比で8%減(47万㌔㍑減)を見込んでいる。前々年比では13%増となっているが、このまま販売が落ち込めば減産で対応することになる。3月の実績は566万㌔㍑で7%減(40万㌔㍑減)となった。当初計画の617万㌔㍑と比べると51万㌔㍑減となったが、これは灯油などの販売減に対応して減産したことによるもの。これからの予定では、大阪製油所が3月11日から4月11日まで、水島製油所B工場第2トッパーが3月27日から6月8日まで、第3トッパーが5月下旬から、それぞれ定期修理に入る。製品輸出は、3月が64万㌔㍑で前年比24万㌔㍑増、4月は60万㌔㍑で18万㌔㍑増を見込んでいる。なお、3月の内需見通しでは、ガソリンが対前年比で97%、灯油が86%、軽油が97%、A重油が93%、C重油は電力用が90%、一般産業用が95%と各マイナスとなっている。これは、3月の出荷日が前年に比べて1日少ないことが影響している。
JX日鉱日石エネルギーの3月の石油製品の月間平均仕切価格は、4油種全国平均で前月比0.8円/㍑の値下げとなる見込み。
油種別にみると、ガソリンが0.4円の値上げ、灯油が4.6円の値下げ、軽油が0.6円の値上げ、A重油が0.4円の値上げ。
仕切価格は、毎週金曜日までの市況動向を総合的に勘案のうえ土曜日に改定している。油種別の月間平均改定幅は、週次改定幅を日数加重平均して算出している。4油種平均は、油種別月間平均を出荷見込数量で加重平均して算出している。
来年4月の月次コスト変化は、前月の原油価格等に基づき、前月比2.6円/㍑の値下がりとなる。
コスト変化理由は、中東のドバイが前月比5.41㌦値下がりの105.83㌦/バーレル、南方のSLが前月比7.96㌦値下がりの111.19㌦/バーレルに価格変動したことにより、JXエネルギーの前月の原油価格(CIF)が5.77㌦/バーレルの値下がりとなり、これを円/㍑に換算すると3.62円/㍑の値下がりとなる。
一方、為替レートが前月比1.66円円安の95.54円/㌦となり、これを円/㍑に換算すると1.26円/㍑の値上がりとなる。
それらの原油関連コスト小計が2.36円/㍑の値下がりとなり、製品輸入コスト0.25円/㍑の値下がりを合計すると、コスト合計が2.61円/㍑の値下がりとなる。その小数第二位の四捨五入値がコスト変化2.6円/㍑の値下がりとなる。