日刊ニュース

2013.04.12 のニュース

ガソリン市況下落続くが円安で下げ過ぎ是正へ~値上げの動きも出る~

 ガソリン市況は5週連続下落が続いているが、下げ過ぎを是正する動きが一部に出ている。仕切価格は3月に入り小幅な上げ下げ、もしくは据え置きが続いたことから、末端市況は先行して値下がりとなった。石油情報センターの週動向調査(8日)では、ガソリン
の全国平均価格(参考値)が155・0円/㍑となり、前週に比べると20銭の小幅な値下がりとなっている。首都圏の参考値をみると、東京が0・5円値上がりの156・0円、神奈川が0・5円値上がりの153・0円となるなど、下げ過ぎを是正する動きが出ていることも確かである。現在、為替が99円/㌦となり、100円相場も見込まれるため、今後、円安影響による仕切価格の値上げは必至とみられている。
 ガソリン仕切価格の3月平均は10銭~40銭/㍑の値上げとなっており、4月に入っても小幅な上げ下げ、もしくは据え置きとなっている。
 石油情報センターの週動向調査(8日)では、全国平均価格が155円と、前週に比べ横ばいとなったが、地域によっては、量販店などが150円割れの145円相場の安値で販売している。
 仕切価格は136円~137円/㍑の据え置きが続いたため、業転市況は130円程度となり、価格差が拡大している。
 これに対して、系列業者から業転市況の値上げか、仕切価格の値下げ断行を要望されているが、実際是正することは難しいようである。ただ、このような状況が続けば、市況下落により、販売業者のマージンは大幅減となり、赤字経営がみえてくる。
 一方、販売減を背景にして需給緩和のムードが漂っているが、ここへきて為替が急速な円安進行となっているため、原油の円建て取引では価格上昇が見込まれている。
 このため、円安分がコストを押し上げる要因となることから、市況の下げ止め是正の大きな動きとなるものとみられている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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