2010.09.28 のニュース
ガソリン在庫190万KL割る 低水準で需給は締まる ―市況は小幅下落も安定―
石連週報(12~18日)によると、ガソリンの在庫は187万KLで、前週に比べて5万KLの減少となり、190万KLを割った。ガソリンの輸出は10万KLで8万KL増となったためか、在庫は前年に比べると16万KL減で、低い水準で推移している。通常は200万KL前後で推移しているが、190万KL割れとなり、需給はさらにタイトな状況にある。灯油は249万KLで11万KLの積み増しとなったが、前年に比べると60万KLも低い水準となっている。このままだと、9月末には300万KL割れは必至となる。軽油は185万KLで、前週比4万KL減で推移している。
ガソリンの在庫(18日時点)は190万KLを割って187万KLとなり、低水準で推移している。200万KL前後で推移していたが、さらに190万KLを割っており、需給はさらに締まってきた。ガソリンの輸出は10万KLとなり、国内出荷も好調である。
ガソリンの市況は、小幅な値下がりが続いているが、大きく値崩れすることなく、安定して推移している。石油情報センターの月次調査(10日現在の全国平均)では133円/Lで、前月に比べると1円の値下がりとなっている。
灯油の在庫は、前年に比べると低在庫であり、毎週10万KL程度が積み増しされるが、現在は249万KLと低く、このままでは9月末には300万KLを割りそうである。
灯油在庫は前年に比べると低いが、需要は減少するとみられ、天候次第によるため、先行きの見通しは難しい。冬場で値上がりするとは限らず、現在の先物市況は1円程度の先高となっている。
元売、商社サイドは無理して在庫を積み増しするよりも、不足した場合は輸入での対応が可能とみている。
在庫を確保しても、シーズンに入り、市況が下落して損するよりも、輸入で対応した方が得策であるとみているようである。
C重油は、8月では猛暑によって、電力用が販売増となったが、今後は落ち込むため、減産対応となってくる。