2013.07.26 のニュース
ガソリン 在庫200万キロリットル割る 増販で需給が締まる~末端値上げも浸透へ~
石連週報(20日)によると、ガソリン在庫は199万キロリットル、前週に比べると10万キロリットルの減少となり、200万キロリットルを割る低水準となった。14日~20日のガソリン生産は106万キロリットル、前週比1万キロリットル減、出荷は116万キロリットル、前週と比べると大幅な増加となった。7月に入り猛暑の影響で増販となり、在庫が減少となったことは需給が締まっていることを示している。また、ガソリン仕切価格の連続値上げによって、販売業者のユーザー転嫁が全国的に浸透している。一方、灯油在庫は236万キロリットル、前週比15万キロリットルの積み増し、軽油は163万キロリットル、前週比3万キロリットルの減少、軽油輸出が21万キロリットル、前週比5万キロリットル増となっている。
石油情報センターの週動向調査(22日)によると、ガソリン全国平均価格(四捨五入値)は157円/リットル、前週比2円の値上がりとなった。
7月初めが152円であったため、累計5円の値上がりとなる。仕切価格が7月に入り、累計7円の大幅値上げとなっていることから、販売業者には2円の未達分か発生していることになるが、このまま値上がり基調が続けば、次週(29日)の調査では未達分が解消される可能性が出ている。
首都圏では、東京が159円、神奈川県156円、埼玉、千葉が153円と各値上がりしている。既に、街道沿いのSSのボトム価格(表示価格)を158円に引き上げるところも出ている。
業界では、ガソリン価格150円台以上となると、ユーザーの買い控えがあって減販が懸念されるが、現在、原油価格の高騰、為替の円安化によりコストが増大していることから、160円相場が形成されつつある。