日刊ニュース

2013.10.22 のニュース

ガソリン仕切据え置き 前週の大幅値上げの反動業転の値上げが遅れる

ガソリン仕切価格(19日から25日までの適用)の改定は各社とも前週の据え置きとなった。前週は12日からJX、出光が3円40銭/リットル、昭和シェルが3円50銭、EMGが4円の大幅値上げとなったが、その後、原油、為替の変動が少なく今週は据え置きとなったようである。前週の大幅値上げが予想外であったため、販売業者も戸惑いをみせていたが、即日転嫁(12日)に取り組んだ。しかし、HC、量販店の対応が遅れていることもあり苦戦となっているが、引き続きボトム160円を目標に市況対策に取り組むことになっている。
 ガソリンの仕切価格は19日から据え置きとなり、灯油、軽油は小幅な値上げにとどまっている。
 前週が3円40銭~4円/リットルの値上げとなったため、販売業者は即日転嫁で臨んだ。首都圏ではボトム価格160円台乗せを狙い、安値物は一気に5~6円の値上がりとなった。中心値は156~157円に引き上げられている。
 一方、HC、量販店の動きが鈍いことに加え、仕切価格の大幅値上げで業転市況との価格差が拡大するというマイナス面も出ている。本来は業転を値上げして、その後に仕切価格を値上げるのが筋であったが、今回は仕切価格の値上げを先行させ、その後に業転を値上げすることになっていた。しかし、業転の値上げが追いつかず、HC、量販店の値上げが遅れている。
 情報センター調査(15日)のガソリン価格は159円60銭で前週比では60銭の小幅な値上がりにとどまった。この調査結果でみる限りでは、全額転嫁には至らず販売業者も苦戦しているようである。だが、従来は土曜日に仕切が値上げとなってもユーザー転嫁は水曜日頃に遅れたが、今回は60銭でも即日転嫁に取り組んだことになる。
 栃木、神奈川は2円70銭、東京は1円90銭の値上がりとなっているため、次回調査の結果が注目される。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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