2014.05.23 のニュース
WTI反落102.44ドル~納会日で調整売り~
20日のNYMEXの原油先物相場は、強弱材料を眺めて売り買いが交錯し、方向感に乏しい展開となった。この日納会を迎えたWTIの6月物は、前日比0.17円安の102.44ドルと小反落して終了した。7月物は0.22ドル高の102.33ドルで引けた。
6月物の最終取引日で持ち高を調整する目的の取引が多く、売りが優勢となり、終日値動きが激しかった。
米エネルギー情報局(EIA)在庫週報の発表を翌日に控え、需給の緩みを意識した売りが優勢となった。
一方、安値圏ではリビア情勢の悪化が相場を支えた。リビアでは前週末、首都トリポリの議会議事堂が襲撃されるなど政権離反の動きが浮上し。一部油田が再び閉鎖に追い込まれる事態となっている。また、ウクライナでも25日の大統領選を前に緊張感が高まっており、対ロシア制裁が強化された場合、欧州向けの原油・天然ガスの供給に支障が生じるとの懸念がくすぶっている。