日刊ニュース

2014.11.12 のニュース

ガソリン市況再構築へ ボトム価格を引き下げ 原油下落も円安が急で状況変化

原油価格が値下がり、ガソリン市況は下落が続いたが、仕切価格が据え置きから値上がりとなってきたため、末端市況は下げ止めから再構築に取り組むことになる。再構築となると、現在の仕切価格が消費税込みで146円程度となり、これにマージン10円を加算するとボトム価格は156~7円/リットルが目安となる。そのためには、まず安値の底固めがポイントとなる。足元のガソリン市況は下落が続き、街道沿いでは160円/リットル台はなくなり152~3円、安値は、150円を割って148円、量販店会員価格など)は145円から143円となっていため、このあたりで下げ止めとなる。一方、原油価格がは値下がり、WTIが77~88ドル/バ-レル、ドバイが80ドルで推移している。
為替が114~5円/ドル、11月に入って一気に5~6円安となり、コストは原油安となったが、為替が円安で相殺されている。今後は円安が進み円安値上げも見込まれる状況となってきた。この円安での市況対策は難しいが、コスト増の転嫁が求められる。
連続値下がりを止め 円安値上げへ方向転換
ガソリンの仕切価格は10月では累計で約7円の値下がりとなったが、月末で据え置きとなり、11月入り1円/リットルの値上げに転じたため流れが変わってきた。
 ただ、ここにきて原油が下落してきたが、円安が急進しているため、今後は値上げの方向となってきた。
 末端市況は、石油情報センターの調査価格(4日)
でみると160円10銭で前週に比べると1円70銭の値下がりで16週連続値下がとなっている。下げ基調であるが、今後は下げ止めとなりとなりそうである。だが、連続して値下がりしているため、直ちに値上げとなるのは難しい状況にあるが、値上げに方向転換する時期にきたようである。
 原油価格は下落しているが、為替が114~5円/ドルの円安が急であり、原油値下がり分を相殺しているが、コスト増が予想される状況となってきた。日銀が10月末に金融緩和策の打ち出したのを機に、円安が進むことになり、輸入品の価格が上昇することで物価高
になるなどの景気への影響も心配されている。
 ガソリンの市況は、下げ過ぎを是正する時期にきたことになるが、末端市況が連続して値下がりしているため、一気に値上げとなると難しいが、まず下げ止めを狙う。その後に市況を再構築することになる。
 幸い、11月のガソリン販売は、好天気が続けば、市況が値下がり効果によって販売の回復が期待されそうである。ユーザーも安値は140円台になっており、高値感が緩和され、増販も見込まれている。
 ただ、為替が一気に114~5円/ドルと円安に転じているが、原油価格はWTIが78ドル/バーレルと80ドル割り、ドバイが80ドルと値下がりとなっているため、市況対策を難しくしている。円安でコスト増となり、原油の下落と相殺されるが、それでも円安値上げのため
に市況対策に取り組むことになる。今まで連続して値下がりしたため、まず、安値の底上げが先決となる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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