2014.11.12 のニュース
UAEとの共同備蓄継続 JX喜入基地のタンク活用
高木経産副大臣は、アブダビ国際石油会議に出席するためアブダビを訪問し、9日、日本とアブダビ首長国間の石油共同備蓄プロジェクトに関する覚書更新の署名が行われた。署名式には、アブダビ最高石油評議会、アブダビ国営石油会社(ADNOC)の他、日本政府関係者が出席した。
この事業は、2009年にアブダビ側からの提案を受け、同年6月から5年の期間で開始したプロジェクトで、日本国内の民間原油タンク(JX喜入基地)を、政府支援の下でADNOC社に貸与し、東アジア向けの中継・備蓄基地として利用しつつ、我が国への原油供給が不足する際には、原油タンクの在庫を、我が国向けに優先供給する事業である。
原油輸入の約23%を依存するUAEとの関係を強化するとともに、我が国の危機対応力を向上させることになる。
今回更新する覚書には、事業開始から5年目を迎えたプロジェクトの正式延長や、2月、先方の要望に応じ、安倍総理から表明した約630万バーレル(100万キロリットル)までの備蓄タンクの貸与が盛り込まれている。