日刊ニュース

2015.02.13 のニュース

灯油、冷え込みで荷動き活発 増販、増益期待でヤマ場へ

 冷え込みが厳しい日々が続き灯油の荷動きは活発化している。販売価格も値下がりしたため消費者の節約ムードが緩和しており、増販も見込まれている。
 販売価格もSS店頭は100円/リットル相場から80円へと値下がりしているため、安値感が出てきている。ただ、冷え込みが厳しくなったため、暖房時間が長くなり消費量が増加することになり、新しく電気、ガスから灯油暖房に切り換えることはないため、大幅な増販は望めない。
 それでも暖冬が続いていたため、寒冷地では灯油が販売増となり、増収、増益が期待できそうである。仕切価格が大幅な値下がりとなったことから売値を維持すればマージンが確保できる状況となってきた。
 今までは価格競争による安値で灯油販売は薄利多売となってきたが、今冬は仕切価格の値下げでマージンが確保されている。
 それでもシーズンは2月末までとみると期間も短いため、在庫調整を考えながら最後の商戦に臨むことになる。
 夏場の高値から市況急落で高値在庫を持ったため赤字となった時期もあったが、その後は在庫を持たず、仕切価格の値下げをタイミングよく活用してマージンを確保する商法に切り換えて対応している。
 再び値上げ局面となってきたが、シーズン修了が近くなっているため、卸売段階ではうまく売り切るか、在庫を持ち込みが難しい局面にきている。いずれにしても短期戦の勝負時となってきた。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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