日刊ニュース

2015.02.16 のニュース

ガソリン転嫁に急きょ取組む 仕切価格は累計で7~8円値上げ~ボトム130円台乗せを狙う~

ガソリンの仕切価格は、予想外の5円/リットルの大幅値上げとなった。仕切価格は1月末から各週1円/リットルの値上げに転じており、累計すると7~8円の値上げとなるため、直ちにユーザー転嫁に取り組むことになった。街道沿いでは130円台乗せを狙うことになる。仕切価格は、原油価格の急落を受けて1月上旬も値下げとなっており、1月末から小幅な値上げに転じていた。そのため販売業者も末端市況の下げ止めを狙い、様子を見ていたが、今回の5円という大幅値上げを機にユーザー転嫁に取り組むことになった。ただし、末端市況は石油情報センター調査(2日)によると134円/リットルで前週に比べて2円の値下がり、9日調査も133.5円となり0.8円の値下がりとなっているが、直ちに値上げに取り組むが、販売業者の対応が注目されるが、大幅な仕切値上げとなるため足並みが揃うものとみられる。
 ガソリン、中間留分の仕切価格は5円の大幅な値上げとなった。
 原油価格も1月末では50ドルを割り込み47~8ドル/バーレルと下落したが、2月に入っては50ドル台に乗せており、55~6ドルに上昇した。その結果、先物、業転も値上がりに転じており、仕切価格は今週の11~12日から5円の値上げとなった。既に1月末から小幅な値上げを実施しているため、累計すると7~8円の値上げとなる。
 今までは値下がり局面であったため、販売業者も下げ止めを狙って様子を見ていたが、5円という大幅な値上げとなり、急速、ユーザー転嫁に取り組むことになった。
 5円の大幅値上げは、予想外との見方もあるが、今までの値下がり分を調整するための値戻し値上げの様相をみせている。
 ガソリンの末端市況は、都市部では130円台も残っているが、街道沿いでは120円であり、124~5円が中心値、安値は121~2円、量販店、HC、PBは120円を割っている。
 既に下げ過ぎが指摘されており、ユーザー転嫁の夕イミングを狙っていたが、今回の5円値上げとなったのを機に街道沿いでは130円台乗せを狙う。
 一気に7~8円の値上げとなり、ユーザーの反発も予想されるが、販売業者も大幅な値上げをかぶることはできず、転嫁に取り組むことになる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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