2015.04.09 のニュース
原油上昇で先物は値上がり 末端は下げムードに歯止め ~ガソリン仕切は値上げか~
原油価格はWTIが52ドル/バーレルブレントが57ドル、ドバイが54ドルへと値上がりしており、これに連動して東商取の先物もガソリンは58円/リットル、灯油が54円、原油は42円と2円程度の値上がりをみせている。原油はイエメン情勢で反発したが、その後は値下がりで落ち着いたが、アメリカの原油在庫が減少したのと、イランの核協議が合意したものの、原油の生産回復には御間がかかるとの見方もあり、値上がりしている。国内も4月に入ってガソリンの仕切価格が1円から1円50銭の値上げを打ち出したが。一方では先行指標の改定により仕切価格が調整されるなど流動的となっている。それでも仕切は値上げとなったため、3月からの値下がりムードには歯止めがかかりつつある。ここにきて原油、東商取の先物が値上がりに転じてきたため、仕切価格は値上げが見込まれる状況となってきた。
原油価格が値上がり、東商取のガソリンの先物は値上がりに転じてきた。3月からは小幅値上がりが続いた。販売業者から、市況実態とは仕切価格が乖離してきたため、仕切価格の調整を求める声も強くなってきた。
一方では、原油価格は上げ、下げを繰り返しながらも値上がりしているため、仕切価格は値上げとなってきた。しかし、仕切価格を3~4円で調整したこともあり、仕切価格の水準が不透明となってきたため、販売業者も戸惑いをみせているが、末端市況に対応した措置となり、値崩れせず維持されている。
値下げとなった地区もあるが、石油情報センターの調査価格(3月30日)は平均で139円90銭/リットルで前週に比べ50銭下げに止まっている。6日の調査の結果が注目されるが、大きな変動はないようである。
仕切価格は、4月第1週が値上げとなったものの、調整含みであったため、市況維持に努めることになった。今週の仕切価格の改定は、このままの状況が続くと小幅値上げとなるが、原油市場は3日が休場であったため、コスト変動が取りにくくなっているが、値上げ利方向となっている。販売業者も4月入りで新しい販売体制で臨むことになっている。