日刊ニュース

2015.04.22 のニュース

石油は値上がり基調へ 一時的に調整含みで下落も~仕切価格は値上げ方向~

原油価格はWTIが56ドル、ドバイが61ドル、ブレントが63ドルと値上がりしている。イエメンでの軍事衝突などの地政学的リスク、アメリカの原油在庫、シェールオイルの減産などが反映している。原油価格は値上がり基調であるが、17日(週末)には値上がりによる利益確定絡みから売りとなり、1ドル程度の値下がりをするなど上げ、下げを繰り返しながら値上がりしている。今後の見通しも欧米の経済指標、OPECの生産動向によって変動するため難しい状況が続くが、国内では今週も仕切値上げが見迎まれている。原油価格は前週から値上がりが続いており、週末で調整となったが、今後も値上がり基調で推移しそうである。そのため販売業者サイドは、4月に入って仕切価格は値上がりに転じているため、ユーザー転嫁に取り組む方向にある。
 原油価格は、前週は値上がりが続いた。週末(17日)には値上がりによる利益を見込んで売りが出たため1ドル/バーレル同程度の値下がりとなつた。その後は値上がりに転じ、ドバイは61ドル台に乗せている。
 ガソリンの仕切価格が4月の第2週で1円から1円50銭の値上げとなったためユーザー転嫁に取り組む方向にある。
 街道沿いでは安値が130円を割って125~6円となっているため、これを130円台にのせることになる。週明けまで様子待ちの地区もあるが、第3週で仕切価格値上げとなればユーザー転嫁は本格化する。
 原油価格は再び60ドル/バーレルに乗せたことからガソリ市況も新しく値上げとなり価格体系も見直しとなる。灯油はシーズンが終了した。仕切値上げが難しい状況となるため、コスト増はガソリン、軽油などに加算されることになると東商取の先物市況もガソリンが61円/リットル、灯油が57円となり、「ガソリン高の灯油安」に転じている。これからガソリンはゴールデンウィークの需要期に入るためガソリンでの値取りを優先することになる。中心値も130円の前半となっているため、2~3円の底上げを狙うことになる。
 ポイントは、今後の原油価格の動向となるが、値上がりが見込まれるものの、シェールオイル、原油値生産活動、地政学的リスクなど多方面から影響を受けるため、見通しも難しくなっている。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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