日刊ニュース

2015.08.27 のニュース

ガソリン販売は好調 猛暑続きと値下がりで~省燃費車の普及で前年比では微増~

ガソリン販売は、猛暑が続き好調に推移している。石連週報によると8月2日から8日は、ガソリンの出荷が120万キロリットル、9日から15日が123万キロリットルと2週連続で120万キロリットルを超えた。8月の旧盆時期の最需要期であるため、出荷増は期待されていたものである。前年8月販売が498万キロリットルと500万キロリットルを割り、前年同月比で6%減となっていたこともあり、前年比では増販が見込まれているもの。加えてガソリン販売価格が昨年の170円相場から130円台へと値下がりしてきたことからユーザーが割安感を持つことになり車の利用が増加したのと猛署によりクーラーの使用が増加したため、増販となったようである。それでも販売の基調はマイナスが見込まれているため、8月が販売増となったとしても小幅増に止まりそうである。
 8月に入ってガソリン出荷は石連週報ベースでは、120万キロリットル超えが2週間続いた。7月下旬も100万キロリットル台に乗せているため、猛暑によるガソリン販売は好調に転じている。それでも基調は省燃費車の普及による1台当たりのガソリン消費は減少しており、従来からのユーザーを確保していても1台当たりのガソリン消費が省燃費車に切り換えると20~30%減となる。
 そのため従来から固定のユーザーを囲い込んでも簡単には増販とならず、新規客を獲得するとなると割引販売、周辺SSよりも安値販売となり、価格競争が展開されている。
 価格競争は、セルフSSが先行して実施、これにフルサービスが追随することになる。コスト面ではセルフの方が価格競争力もあり、安値となっている。
 ユーザーも安いセルフ求めることになり、まず安い価格競争が展開されることになり、安値は120円割れの115~6円へと値下がりしている。さらに原油価格がここにきて下落しているため、再度、値下がりも予想されている。
 セルフは120円台となっているため、安値となったことから増販を期待するが、実需は大幅に増加することはなく、安値によって一時的に増販となっても、再び減販に戻るため、安値販売ではなく適正マージンを確保することが重要となる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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