2010.12.27 のニュース
JX10~12月大口向けC重油決着 HSC50円、LSC210円の各値上げ―原油値上がりも円高で相殺―
JX日鉱日石エネルギーは22日、10~12月期の大手需要家向け重油価格が決着したと発表した。HSC重油(サイト60日)は4万7350円/KLで、前期(7~9月)に比べて50円の値上がり、LSC重油(電力向け)が5万3380円で210円の値上がりとなった。打ち出し価格とほぼ同値となっており、フォーミュラーの変更はない。小幅な値上がりとなったが、コストは、9~11月の為替が約83円/ドルで、前期比で約5円の円高となり、一方、原油価格の5~6ドル/バーレル値上がり分を相殺することになったためである。12月に入ってからは、原油価格が値上がり傾向をみせ、一方、為替が円安傾向となっているため、次期は値上がりが見込まれている。
10~12月期の大口需要家向けのHSC重油価格は、前期比で50円/KLの値上がりで4万7350円となった。
コスト変動の内訳をみると、円レートは円高となり、2450円のマイナスとなったが、生産品CIFで2400円の値上がり、ボンドバンカーで100円の値上がりとなり、相殺すると50円の値上がりとなった。
原油CIFは81.84ドル/バーレルで、前期の75.62ドルに比べて6.22ドルの値上がり、円/KL換算すると4万3023円/KL、前期が4万2205円であったため、約800円の値上がりとなっている。
LSC重油は、前期の5万3170円より210円の値上がりで5万3380円の値上がりとなった。
その内訳は、円レートで2450円のマイナスとなったが、生産品CIFで1020円、直脱品CIFで1240円、国際価格で400円の各値上がりとなり、相殺すると210円の値上がりとなっている。