2011.04.11 のニュース
ガソリン需給は安定 フル生産&減販予想 ~末端市況は微妙な状況に~
原油価格の高騰が続く中、仕切価格は据え置きとなっており、関東地区でのガソリン需給も安定して、末端市況は微妙な状況となってきた。首都圏では150円相場が形成されているが、街道沿いのボトム価格は145円程度であって、一部では下落傾向さえ見せている。東日本大震災の影響でガソリンは玉不足となり、業転市況が値上がりしたことで系列仕切価格との価格差が縮小され、HC、量販店などでの底上げが進んだ。需給も安定してきたことから微妙な状況となっている。石連週報ではガソリン在庫(2日)は、193万KLと200万KLを割っているが、現在はフル生産となっているため、先行きの需給は緩和されるとの見方もある。
減販も予想されており、4月以降の販売動向が注目される。
3月のガソリン販売は、供給不足となったことから、需給は締まったが、営業を中止したSSが多かったことで、実需は減少しとの見方ある。
在庫は、石連週報(2日現在)で193万KLとなり、200万KLを割っている。通常ベースに比べると低水準であるが、需給はタイトとなっている。しかし、関東地区は供給不足が解消されており、安定して推移している。
そのため、今後の販売動向が気になるところであるが、150円/L相場という高値になったのと、地震の影響で、ユーザーは春の行楽、レジャーを自粛しているため、販売減が予想される。
需給が安定したことで、ユーザーに安心感が出ると立場も変わり、節約するか、安値を求める行動に出ることも予想される。
一方、原油価格は中東産が115ドル台に乗せており、加えて為替が円安に転じてコスト高となっているため、石油業界は厳しい状況となっている。