日刊ニュース

2011.04.15 のニュース

ガソリンは軟化気味 中間留分は値上がり ~軽油、A重油の販売は堅調~

ガソリン市況はHCなどで140円/L割れの139円も散見される状況である。街道沿いSSでは150円台相場を維持しているが、カード割引きなどは150円割れとなっている。ガソリンは販売減が心配されているが、原油処理増による供給増となる見通しから弱含みとなっている。軽油、灯油、A重油などの中間留分は東日本大震災の復旧作業で重機や工場の自家発電が稼動しているため、需給も締まり業転は値上がりしている。ガソリン安の中間留分高という価格体系となってきたが、16日からの仕切価格改定で中間留分が値上がりとなるのか注目されるところである。しかし一方で、ここにきてWTIが下落しており、東工取の先物も値下がりするなど、値動きが激しくなってきた。
 ガソリンの末端市況は、一部で軟化している。東日本大震災を機に150円/L相場となり、安定して推移しているが、ホームセンター、量販店などでは140円割れの139円へと値下がりしている。
 首都圏の街道沿いSSでは150円相場を維持しているが、元売は仕切価格を9日から市況連動制を復活させている。
 JX日鉱日石エネルギーは据え置き、他社は1円程度の値上げを実施したが、販売業者の対応は、当分は様子待ちとなっているため、16日からの方針が注日されている。
 原油価格は、中東産は116~118ドル/バーレルという高価で推移しているが、WTIは110ドル前後で推移していたものの、ここにきて106ドル台へと下落している。
 そのため、東京工業品取引所の原油先物は値下がりしている。また、ガソリンの業転市況は125~126円の横ばい、軽油、灯油は災害特需で75~76円へと値上がりしているが、この状況は、供給が確保されると安定に転じるものと思われる。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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