日刊ニュース

2013.03.28 のニュース

ガソリン需給は緩和 減販続き、供給圧力に~値下がり傾向強める~

 ガソリン市況は、仕切価格が値下げとなっているため、末端市況も値下がりとなってきた。現在、原油価格が小幅な値下がり、為替が94円~95円/㌦と小康状態で推移していることもあって、仕切価格は23日から、据え置き~1円/㍑値下げとなっている。今年1月以降のガソリン販売は前年比3%程度減少しているが、この販売減を背景にして、供給圧力がかかり需給は緩和気味となっている。みずほ総合研究所の週動向調査(18日)では、ガソリン全国平均価格が156円と前週比で横ばいとなっているが、全国各地で地域価格差が発生している。この状況が続くとなると、一段の市況値下がりが懸念されるところである。
 現在、原油価格(ドバイ)が105㌦/バーレル、為替が94円~95円/㌦と安定的に推移している。
 国内では省燃費車の普及が定着してきたことに伴い、ガソリン販売の減少が続いている。昨年は、猛暑、エコカー補助金制度によって、新車が増販となり、ガソリン販売は前年比で横ばいとなっていたが、今年に入って3%程度減少している。
 ガソリン仕切価格は、昨年12月から連続して値上げとなっていたが、3月に入り、値下げ、据え置き、値下げと小幅な変動を繰り返しており、値下げ基調となってきた。
 首都圏の街道沿いのSSでは150円/㍑台を維持しているところもあるが、安値地区では150円を割って146円~147円の相場となっている。
 そのため、市況対策が間に合わず、販売業者は周辺SSの価格動向をみながら対応に追われているが、実際、市況維持が精一杯のところである。
 今後、原油価格と為替の大きな変動がないよう、市況の安定を期待するばかりである。

提供元:株式会社 石油タイムズ社
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