2013.04.05 のニュース
4月入り各社減産対応へ 定修で需給調整を図る~灯油在庫は12万kl減少~
新年度入りとなったが、石油製品需要減少が見込まれており、各社とも減産で対応することになるが、需要が想定通りに推移するか、4月~6月の動向が注目される。2月~3月の需要減少は明確化しており、4月~6月は各社製油所の定期修理の時期となっているため、実質減産となり、需給は調整される。ただ、需要がどの程度まで落ち込むかは見通しが難しい。見通しより減少となると、減産で対応しても供給増となるおそれがある。現在、市況が下落傾向であるため、是正するには需給のタイトが重要となる。石連週報(30日)では、ガソリン在庫は221万㌔㍑械前週比4万㌔㍑増、前年比3万㌔㍑増となっている。灯油在庫は177万㌔㍑、前週比12万㌔㍑減となっているが、前年比では15万㌔㍑増の水準となる。
石油製品小売市況調査は、新年度から「石油情報センター」が再び実施することとなった。
1日の調査では、ガソリン全国平均価格(参考値)が155円20銭となり、前週比30銭の値下がり、四捨五入値では155円と1円の値下がりとなった。
ガソリンは小幅な値下がりが続いているが、大きな値崩れとはなっておらず、販売業者は市況を維持しているようにみえる。ただ、安値地区では150円割れ相場となっており、価格競争化が懸念されている。
今後、さらに市況の下落が予測されていることから、販売業者は早急に市況対策に取り組む必要に迫られている。そのため、元売各社の減産対応による需給タイト化か強く望まれている。
一方、軽油は135円で横ばい、灯油はSS店頭が99円60銭となり、前週比40銭の値下がり、配達が106円40銭となり、50銭の値下がりとなっている。