2010.09.21 のニュース
ガソリン市況は安定推移 連続小幅下落も心配なし ―原油、業転市況も安定維持―
ガソリンの市況は、石油情報センターの週動向調査(13日現在)によると、全国平均は133.0円/Lで、前週に比べて0.2円の値下がりとなり、小幅ではあるが、16週連続の値下がりとなった。8月中は、小幅な値下がりが続いたものの、四捨五入では134円が続いていたため、9月に入ってから133円へと1円の値下がりとなっている。原油価格は、WTIで75ドル前後のほぼ横ばいが続き、為替が83~4円/ドルの円高で推移していたため、ガソリンは9月に入ってからも0.2~0.3円の小幅な値下がりとなっているが安定している。仕切価格にリンクする業転市況も、小幅な変動であるため、末端市況も小幅な値下がりにとどまっている。いずれにしても、末端市況は連続で値下がりとなっているため、心配な状況となっている。
ガソリンの在庫は、石連週報(5~11日)でみると192万KL以下の小幅な減少となっており、200万KLを下回っているが、前年に比べ10万KLも低い水準にあるため、需給はバランスしている。
業転市況は、海外市況に比べても堅調であり、安定して推移しているため、末端市況は小幅な値下がりを続けていても、心配することはない。
石油情報センターの週動向調査(13日現在)は全国平均が133円/Lの横ばいであり、133円台に乗せているが、ホームセン々ーなどでは120円割れも散見されている。
しかし、都心部では130円以上に乗せているため、元売、販売業者とも、各10円程度のマージンを確保しているようであり、これ以上値崩れしなければ心配はない。
7~8月は猛暑で増販となったのと、9月に入っても猛暑続きで販売は好調であるが、これからは、販売数量が落ち込むため、市況維持が心配である。
しかし、需給タイトな状況が続けば、市況は維持できそうである。原油価格の見通しは難しいが、現在は原油価格よりも円高不況が心配である。