日刊ニュース

2010.09.22 のニュース

9月も需給は安定 需給に見合った生産続く ―市況安定でマージン確保―

石油需要は猛暑の影響でガソリン、電力用C重油の需要が増加したため、需給もバランスを保ち、市況も安定して推移している。電力用C重油は上期の計画量を消化し、前倒してのオーダーが出た。ガソリンは9月に入っても好調であり、この状況で推移するのではないかと期待されている。もっとも、台風とか大雨が到来すると販売減となるため、今後の天候状況次第となる。電力用C重油は夏場の電力需要が終わるために落ち込むが、今後は灯油の在庫積み増しもあり、製品需給はバランスを保つものとみられる。各社とも需要に見合った生産で対応しているため、需給は安定しており、需要が落ち込むことがなければ、元売、販売業者ともマージンは確保出来そうである。
 石油の需要は、ガソリンを中心に増加し「市況は安定して推移しており、元売、販売業者はマージンを確保している。
 天坊・石油連盟会長は「世界的な不況の影響で、石油は需要減となり、世界中で精製マージンは減少していたが、ようやく回復をみせてきた。国内でも、各社は需要に見合った、自主的な生産対応で、需給はバランスを保っているのと、市況連動方式による値決めも浸透してきた」と語っている。
 今夏の猛暑によって、ガソリン、電力用C重油の増販もあったが、各社の減産対応で、供給増は解消されてきている。
 元売サイドは、無理をして生産し、業転市場に玉を放出することで市況を下落させることよりも、減産することによって、需給を適正化することを優先することにしている。
 各社の足並みが揃い、市況は安定して推移しているが、販売業者サイドも、需給が適正化したことで、安値競争を自粛する方向となってきた。
 末端市況は、小幅な値下がりが続いているが、大きく値崩れすることなく、仕切価格の値下がりの範囲にとどまっている。
 石油情報センターの週動向調査価格も、8月が134円/L、9月に入って133円の小幅な値下がりにとどまっているため、マージンは確保されている。

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